ビアソムリエ監修!
おすすめビールグラスの選び方
グラスとビールの ❝うまい❞ 関係
一言でビールといってもピルスナーやエール、スタウトなど種類がたくさんあり、好みによって選ぶビールも実にさまざま。さらにそのビールを飲む時のグラスの選び方によって、味わいがガラッと変わってしまうということ、知っていますか?
ワインの場合、泡とか白や赤などでグラスの形状を選びますが、ビールもビールの種類(ビアスタイル)や飲むシチュエーションなどに合わせて、よりおいしく味わえるグラスの選び方があるのです。
そこで、ビールファンの代表として、ビール女子インスタグラマーのAyameさんに、ビアソムリエの山上昌弘さんがセレクトしたビアグラスで、飲み比べをしていただきました。
山上昌弘さん/(一社)ジャパンビアソムリエ協会会長
ビールはもちろん、ワイン、日本酒、お茶、コーヒーなど、広く総合飲料講師・コンサルタントとしても活動。他の飲料を熟知しているからこそたどり着いたビールの強み、喉越しの幸福感、フレンドリーで陽気な雰囲気、クラフトマンシップやアートのような世界観、コミュニケーションツールとしての魅力など、さまざまなビールの楽しみを広めるため、国際資格ディプロムビアソムリエや、ジャパンビアソムリエの認定、普及に力を注ぐ。
Ayameさん/ビールのインフルエンサー
ビールをこよなく愛す2児のママ。フォロワー3,000人を超えるinstagramでは飲んだビールを忖度なしでレポートしており、ビールファンから好評を得ている。好きなビアスタイルはIPA、アメリカンペールエール。2022年10月に日本ビール検定(びあけん)2級に合格。湘南ビール(神奈川県茅ヶ崎市)公式アンバサダーを務め、ラベルのデザインなども担当。
実際に飲んでみよう!
Ayame:ペールエールやIPAとかホッピーなどが好きです。家では小さなハーフパイントグラスを使うことが多くて、あとはメーカーのオリジナルグラスですね。あー、この大きいパイントグラスいいですね。それから、ベルジャンホワイトをこの背の高いグラスで飲むのって新鮮。これも気になります。いつもアメリカンウィートグラスで飲んでいるのでだいぶ変わるかな。
山上:まずはピルスナーから定番の形です。その隣はペールエールで、こちらはパイントグラスです。
Ayame:一見、いつものメーカーのピルスナーグラスと同じように見えますが、あれっ?口当たりが薄い?すごく繊細な感じになりますね。逆にペールエールのパイントグラスは安心感があります。
Ayame:ベルジャンホワイトをこのフルートグラスみたいなので飲むとすごく上品でリッチな感じ。ビール苦手な方でも飲みやすいのでは。
山上:では、さっきのピルスナーと同じグラスですが、これでスタウトのギネスを飲んでみてください。
Ayame:うわっ、今まで何度も飲んでいるギネスなのに全然違うものみたい!まろやかで苦味が少なくスムーズに感じます。これもピルスナーと同じでグラスの厚みが影響しているんですね。
山上:そう、グラスは形状も勿論大事なのですが、素材と厚さも重視してもらいたいです。人の感覚って僕らが思っているよりも鋭敏で、グラスを持っただけでこれから来るものに対して身体が準備をするという感覚があるんです。薄いグラスを持つと、これから繊細なものが来ますよという感覚が準備される。
そして実際に唇に当たった時に、まさにそれが強調される。液体が入ってきた時は、すでに身体がそれを迎える準備をしているので、より繊細な味わいを得られる。逆に言うと、感覚を研ぎ澄ましている状態なので、それはちょっと疲れるなという時は、リラックスできる、厚みがあって重さ、安定感のあるグラスを選んでもらえれば。
Ayame:確かに!私は今回、このギネスが衝撃的でした。すべてのバランスが完璧に感じました。薄口だとこうなるんだと、新しい魅力が伝わるので面白いですね。 それから、このフルーツビール系は飲む前の香りの入り方とかちょうどいいです。
山上:最後のシメイはアルコール度数が高いモルティなビールで、こういう熟成してもおいしいタイプはゆったりと落ち着いて飲みたいものです。ワイングラスみたいに壁面にまとわりつかせる感じにゆっくり回すと香りが楽しめますよ。
Ayame:今までグラスの厚みには気を配ってなくて、このビールといえばこれ、という風に選んでいました。グラスの厚みって重要だということが今回の“気づき”です!なので、今日は薄手のピルスナーグラスが一番欲しいと思いました!
ビールの新しいおいしさを発見できるグラスの選び方
ビールタイプに合わせたおすすめビールグラスはこちら
1.ピルスナー
ゴールデンラガー、ピルスナーはスッキリと爽快な味を楽しめるグラス。
★くびれがあり持ちやすい。
★ある程度高さがあってビールの流れがスムーズ。
★最後に上の方が少しすぼまっていることで、泡もちが良くなりビールの鮮度を保てる。
2.ペールエール
イギリスで飲まれている伝統的なスタイルを楽しめるグラス。
★パイントグラスは480ml(アメリカ基準)くらい。ゆっくり味わいながら楽しめる。
★厚みがあり容量も大きい。厚みがあるということは温度変化が少ないので、ゆっくり会話しながらパブとかで楽しんでもおいしさが持続する。
3.IPA
インディア・ペールエールは、ペールエールの延長線上にあり、よりホップを強調したビアスタイル。IPAはアロマティックで香りが豊かなものが多いので、香りをより楽しむために、今回は胴部分が大きく膨らんだワイングラスのようなタイプ。
★形はボウル型。アロマをため込んで、香りをより楽しむことができる。
4.小麦のビール(ベルジャンホワイトやヴァイツェン)
フルーティーで、苦みが少なくまろやかな小麦のビールにはエレガントにビールを楽しめる脚付きのフルートグラス。
★スリムな形状のグラスで少しずつ味わいながら食前酒のように楽しむことができる。
5.スタウト
ロースト感が特徴のスタウトには、泡持ちがよく香味を楽しみやすいグラス。
★香ばしくクリーミーな泡とともにビールを味わうことができる。
★手になじむ持ちやすいフォルムのグラスで、スムーズに喉越しよく飲むことができる
6.フルーツビール
フルーティーな香りや酸味がしっかりあるビールを楽しめるグラス。
★3 の IPA 用グラスと似ているが、こちらは厚手で安心感がありリラックスした気分で味わえる。
★口のあたりが少し外側にそっていることで液体の流れが変わり、フルーツ感を強調する。
7.ストロングエール
アルコール度数の高いビールなので、グビグビ飲むのではなく、ゆっくり、まったり楽しめるグラス。
★少しずつ注ぎながら香りを楽しむ。
★ボウル型でアロマをため込めるので、香りをゆっくり堪能できる。
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